高地トレーニングスタジオSOLERAのコラム
コラム
COLUMN

安静時心拍数とVO2maxに相関はある?体力向上との関係をわかりやすく解説

2026.08.19

運動を続けているうちに安静時心拍数が下がり、「VO2maxも上がっているのでは?」と感じたことはありませんか?
結論からいうと、安静時心拍数とVO2maxには一定の逆相関が報告されており、安静時心拍数が低い人ほど心肺体力が高い傾向があります。
しかし、安静時心拍数だけでVO2maxを判断することはできません。
この記事では、2つの指標の相関関係、安静時心拍数が下がる理由、体力向上の確認方法を研究データから解説します。
また、極端に低い・高い心拍数や動悸など、医療機関へ相談した方がよいケースも整理します。

安静時心拍数とVO2maxにはどんな関係がある?

安静時心拍数とVO2maxにはどんな関係がある?

安静時心拍数とVO2maxは同じものを測っている指標ではありませんが、集団レベルでは「安静時心拍数が低いほど心肺体力が高い」という逆相関が確認されています。
ただし、相関関係があることと、一方の数値からもう一方を正確に求められることは別です。

研究では安静時心拍数が低い人ほどVO2maxが高い傾向

Gonzalesらが英国のFenland Studyに参加した男女10,865人を解析した研究では、安静時心拍数が高い人ほど推定VO2maxが低いという逆相関が確認されました。
さらに6,589人を中央値6年間追跡した解析では、同一人物における仰向けで測定した安静時心拍数の変化と推定VO2maxの変化にも関連がみられ、安静時心拍数が1bpm上昇するごとに、推定VO2maxは0.23mL/kg/分低下する関係が報告されています。
ただし、この縦断的な相関はr=−0.20であり、安静時心拍数だけから個人のVO2maxを正確に判断できるわけではありません。
研究者らも安静時心拍数を「集団レベル」で心肺体力を把握するためのバイオマーカーとして位置づけています。
そのため、安静時心拍数は体力変化を考える参考指標の一つとして活用し、VO2maxそのものを示す数値とは分けて考えることが大切です(Gonzales TI et al., PLOS ONE, 2023)。

23年間の追跡研究でも逆相関が報告されている

NaumanらのHUNT Studyでは、心血管疾患のない男女1,617人を約23年間追跡し、安静時心拍数とVO2peakの関係を調べました。
その結果、若い時点で安静時心拍数が高かった人ほど、その後に測定したVO2peakが低い傾向が確認されました。
また、追跡期間中の安静時心拍数の変化とVO2peakにも関連がみられています。
一方、身体活動量が多い人では、高めの安静時心拍数でもVO2peakが比較的高いケースがありました。
この結果からも、安静時心拍数と心肺体力は関係するものの、心拍数だけですべてを説明できないことが分かります(Nauman J et al., PLOS ONE, 2012)。

安静時心拍数が下がればVO2maxが上がったと考えていい?

安静時心拍数が下がればVO2maxが上がったと考えていい?

安静時心拍数の低下は、持久系トレーニングによる身体の適応を示す場合があります。
しかし、「安静時心拍数が5拍下がったからVO2maxも○%上がった」といった換算はできません。
2つの指標は影響を受ける要因が異なるためです。

持久系トレーニングによって安静時心拍数は下がることがある

継続的な有酸素運動を行うと、安静時の心拍数が低下する場合があります。
Reimersらが健康な人を対象とした191研究・215サンプルを検討したシステマティックレビュー・メタ分析では、運動によって安静時心拍数が低下し、特に持久系トレーニングでは男女とも有意な低下が確認されました。
背景には、心臓が1回の拍動で送り出す血液量や自律神経活動などの変化が関係すると考えられています。
そのため、運動を続けて安静時心拍数が徐々に下がることは身体適応の一つとして捉えられますが、それだけでVO2maxの改善量を判断することはできません(Reimers AK et al., Journal of Clinical Medicine, 2018)。

VO2maxは心拍数以外の要素にも左右される

VO2maxは、心臓が血液を送り出す能力だけでなく、血液で酸素を運ぶ能力や、筋肉が酸素を取り込み利用する能力など複数の要素によって決まります。
一方、安静時心拍数はトレーニング状態だけでなく、睡眠、疲労、ストレス、体調、服薬などでも変化します。
Fenland Studyでも、安静時心拍数と心肺体力の関係は身体活動量や体脂肪などを考慮すると弱くなりました。
したがって、「安静時心拍数が低い=必ずVO2maxが高い」「安静時心拍数が下がった=必ずVO2maxが向上した」とは判断せず、2つの指標を別々に確認することが重要です(Gonzales TI et al., PLOS ONE, 2023)。

体力向上を見るなら安静時心拍数をどう活用する?

体力向上を見るなら安静時心拍数をどう活用する?

安静時心拍数はVO2maxの代わりにはなりませんが、自分自身の身体の変化を長期的に追うには使いやすい指標です。
他人との比較より、同じ条件で測定した自分の過去データと比較すると役立ちます。

1回の数値ではなく数週間から数か月の変化を見る

安静時心拍数は日によって変動するため、「昨日より3拍高かった」「今日は5拍低かった」といった1回の変化だけで体力を判断する必要はありません。
朝起きた後など、できるだけ同じ時間・姿勢・条件で継続して測定し、数週間から数か月単位の傾向を見る方法が実践的です。
Fenland Studyでは、6年間における安静時心拍数の変化と推定VO2maxの変化に逆相関が確認されましたが、その相関係数は強いものではありませんでした。
安静時心拍数は「体力の変化を考える材料の一つ」として活用し、VO2maxや運動時の感覚などと組み合わせて評価することが大切です(Gonzales TI et al., PLOS ONE, 2023)。

安静時心拍数とVO2maxを別々に記録すると変化が分かりやすい

体力向上を確認したい場合は、安静時心拍数だけでなくVO2maxも定期的に記録しておくと、身体の変化をより立体的に把握できます。
例えば、「安静時心拍数は低下し、VO2maxは上昇している」「心拍数は変わらないがVO2maxは改善している」といった変化が見えてきます。
HUNT Studyでは、安静時心拍数とVO2peakの間に関連が認められていますが、その関係は身体活動量によっても異なることが報告されています。
Naumanらは、心血管疾患のない男女1,617人を約23年間追跡し、若い時点で安静時心拍数が高かった人ほど、その後に測定したVO2peakが低い傾向を確認しました。
一方、身体活動量が多い人では、高めの安静時心拍数であってもVO2peakが比較的高いケースがみられました。
こうした結果からも、安静時心拍数だけで心肺体力を判断することは難しいと考えられます。
体力の変化を確認する際は、安静時心拍数を一つの参考指標として捉え、VO2maxや運動時の心拍数などもあわせて継続的に確認するとよいでしょう(Nauman J et al., PLOS ONE, 2012)。

安静時心拍数が低すぎる・高すぎる場合は注意が必要

安静時心拍数が低すぎる・高すぎる場合は注意が必要

安静時心拍数が低いことは、必ずしも「心肺機能が高い」という意味ではありません。
反対に、高いからといって必ず病気とも限りません。
普段との差や症状の有無を確認し、気になる場合は医療機関で評価を受けることが大切です。

60bpm未満でも運動習慣がある人では正常な場合がある

成人では一般に安静時心拍数60bpm未満が徐脈とされますが、心拍数が低いだけで病的とは限りません。
ACC/AHA/HRSの徐脈に関するガイドラインでは、よくトレーニングされたアスリートでは安静時心拍数が低くなることがあり、睡眠中にも生理的な徐脈がみられるとされています。
一方、徐脈に加えて、めまい、失神しそうな感覚、強い疲労、運動時の息切れなどの症状がある場合は注意が必要です。
また、安静時心拍数が以前と比べて大きく変化した場合や、極端に低い状態が続いて不安がある場合も、「トレーニングによって心肺機能が高まった」と自己判断せず、循環器内科などの医療機関へ相談しましょう。
安静時心拍数は低ければ低いほど健康という指標ではなく、数値と症状をあわせて考えることが重要です(Kusumoto FM et al., Circulation, 2019)。

安静時の頻脈や動悸を伴う場合も循環器内科へ相談する

成人では安静時心拍数が100bpmを超える状態は一般に頻脈と呼ばれますが、原因には脱水、発熱、貧血、カフェイン、薬剤、心疾患などさまざまなものがあります。
AHAでは、速い心拍に伴う症状として動悸、胸部不快感、息切れ、めまい、発汗、失神・失神しそうな感覚などを挙げています。
安静にしていても心拍数が高い状態が繰り返される場合や、極端な低値・高値に動悸、胸痛、めまい、失神などを伴う場合は、VO2maxや体力の問題として片づけず循環器内科へ相談してください。

まとめ|安静時心拍数とVO2maxは関連するが同じ指標ではない

まとめ|安静時心拍数とVO2maxは関連するが同じ指標ではない

安静時心拍数とVO2maxには逆相関があり、集団レベルでは安静時心拍数が低い人ほど心肺体力が高い傾向が報告されています。
しかし、安静時心拍数だけからVO2maxを正確に判断することはできません。
VO2maxは心臓、血液、筋肉など複数の要素で決まり、安静時心拍数も体調や睡眠、ストレス、服薬などさまざまな影響を受けるためです。
運動を続けて安静時心拍数が下がってきた場合は、良い変化の可能性がありますが、1回の数値だけで判断せず、VO2maxなど別の指標とあわせて長期的な推移を見ることが大切です。
また、極端に低い・高い心拍数が続く場合や、動悸、胸痛、めまい、失神、強い息切れなどを伴う場合は循環器内科へ相談してください。
SOLERAでは、トレーニングを続けながら定期的に数値を測定し、自分自身の変化を追っていくことができます
「安静時心拍数が下がってきたけれど、体力も変わっているのか知りたい」「一時的な数字ではなく長期的な変化を確認したい」という方は、同じ条件で継続的に記録していくことが重要です。
まずはSOLERAで低酸素トレーニングを体験してみてください。

まずはお気軽に!京都初の低酸素専門ジム「高地トレーニングスタジオSOLERA 京都四条烏丸店」で初回体験トレーニング受付中

まずはお気軽に!京都初の低酸素専門ジム「高地トレーニングスタジオSOLERA 京都四条烏丸店」で初回体験トレーニング受付中

「持久力を上げたいけど、どんなトレーニングが合うかわからない…」
「短時間で効率的に運動したい」
そんな方のために、SOLERAでは【初回限定・体験トレーニング】 をご用意しています。

酸素濃度を標高3,000m級の環境に設定した低酸素室で、あなたの目的に合わせた有酸素トレーニングを体験いただけます。
街中にいながら、高地合宿のような効果を安全に、効率よく。

初めての方でも安心して取り組めるよう、専門トレーナーが心拍数や負荷を丁寧に管理します。
実際の効果や身体の変化を、ぜひご自身で体感してください。

✅ 体験のお申し込みは、以下のいずれかから可能です!
📱 公式LINEから簡単予約
🌐 体験予約サイトから24時間受付中
☎ お電話でも受付中 → 075-205-5044

あなたの“本来のパフォーマンス”を取り戻す一歩を、SOLERAで踏み出してみませんか?

🏠 店舗情報


店舗名: 高地トレーニングスタジオ SOLERA 京都四条烏丸店
所在地: 〒600-8411 京都府京都市下京区水銀屋町620COCON KARASUMA3 階
最寄駅: 地下鉄烏丸線「四条駅」直結、阪急京都線「烏丸駅」直結
電話番号: 075-205-5044
営業時間: 平日 8:00〜21:00/土日祝 8:00〜19:00
定休日: 毎月5日・15日・25日

✔ [Googleマップで場所を確認する]

🐈‍⬛ 【姉妹店のご案内】姿勢改善も同時に叶えたい方へ
SOLERAでの圧倒的な脂肪燃焼・心肺機能向上に加えて、「しなやかな姿勢」や「一生モノの体幹」も作りたい方には、姉妹店である【 ピラティススタジオBLACK CAT 京都四条烏丸店(グループピラティス) 】の併用も大変おすすめです。
低酸素トレーニング×ピラティスの最強の掛け合わせで、最短で理想の身体へと導きます!

ピラティススタジオBLACK CAT 京都四条烏丸店(グループピラティス)
SOLERAでは、無料見学・体験を実施しております。
入会をご検討されている方は、ぜひこの機会にお越しください。
この記事は役に立ちましたか?
もし参考になりましたら、下記のボタンで教えてください。
SOLERAでは、無料見学・体験を実施しております。
入会をご検討されている方は、ぜひこの機会にお越しください。

関連記事

LINEで体験予約 マイページ
目次