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VO2maxを上げるインターバルトレーニング|ランナー向け具体的な組み方

2026.08.07

VO2maxを高めたいと思っても、「何分走って、何分休めばいいのか?」「どのくらい追い込めばいいのか?」が分からない方は多いのではないでしょうか。
インターバルトレーニングはVO2maxの改善が報告されている代表的な練習方法ですが、強度が高すぎても継続できず、低すぎると狙った刺激を得にくくなります。
この記事ではVO2maxそのものの基礎解説ではなく、ランナーが実践しやすいインターバルトレーニングの具体的な組み方に絞って解説します。

VO2maxを狙うインターバルトレーニングの基本設計

VO2maxを狙うインターバルトレーニングの基本設計

VO2maxを目的としたインターバルトレーニングでは、短時間の全力疾走を繰り返すことよりも、高い酸素摂取量を一定時間維持できる強度に設定することが重要です。
走る時間、回復時間、本数を組み合わせ、後半までフォームを維持できる内容にします。

基本は「3〜4分×4本」から組み立てる

実践しやすい方法の一つが、3〜4分の高強度走を3〜4分程度の回復を挟みながら4本前後行う方法です。
Helgerudらは、健康な男性を対象に4分間を最大心拍数の90〜95%で4本、3分間の積極的休息を挟むトレーニングを週3回、8週間実施し、VO2maxが平均7.2%向上したと報告しています(Helgerud J et al., Medicine & Science in Sports & Exercise, 2007)。
ただし、同じ改善率がすべてのランナーに得られるわけではないため、最初は3本程度から始める方法もあります。

速さより「最後まで高い強度を維持できるか」を優先する

VO2maxを狙うインターバルでは、1本目を全力で走って後半に大きく失速するより、すべての本数で高い強度を維持することが重要です。
Rosenblatらのシステマティックレビュー・メタ分析では、HIITやスプリントインターバルによってVO2maxを規定する中枢・末梢の適応が生じることが示されています(Wen D et al., Journal of Science and Medicine in Sport, 2019)。
目安は「かなりきついが予定本数を完遂できる強度」です。
1本目から限界まで追い込まず、最後の1〜2本でもフォームを崩さないペースに調整しましょう。

ランナー向けVO2maxインターバルの組み方

ランナー向けVO2maxインターバルの組み方

インターバルトレーニングには複数の方法があり、経験や走力によって適したメニューは異なります。
ここでは市民ランナーが取り入れやすい「4分型」と「短時間型」を中心に紹介します。
ペースは固定値ではなく、自分の走力に合わせて調整してください。

定番は4分走+3分回復を3〜4セット

まず試しやすいのが「4分高強度+3分ゆっくりジョグ」を3〜4セット行う方法です。
高強度区間では、呼吸がかなり荒くなるものの4分間は維持できるペースを選びます。
Helgerudらの研究で用いられた4×4分法はVO2max改善の研究で頻繁に引用される方法ですが、研究対象は健康な若年男性であり、その設定をそのまま全員に当てはめる必要はありません(Helgerud J et al., Medicine & Science in Sports & Exercise, 2007)。
初心者や高強度練習に慣れていない方は「3分×3本」などから始め、余裕が出たら時間や本数を増やすほうが安全です。

短時間なら30〜60秒の反復で高い酸素摂取量を狙う

長いインターバルが苦手な場合は、30〜60秒程度の高強度走と短い回復を繰り返す方法もあります。
Milletらが8名のトライアスリートを対象にインターバルの設定を比較した研究では、VO2maxに対応する走速度で行う『60秒走+30秒回復』は、『30秒走+30秒回復』よりもVO2maxの90%以上で運動した時間が有意に長かったと報告されています。
この結果から、VO2maxを狙うインターバルトレーニングでは、運動時間と回復時間の組み合わせによって、高い酸素摂取量を維持できる時間が変わる可能性があります(Millet GP et al., Canadian Journal of Applied Physiology, 2003)。
一方、30秒型にも継続しやすさがあります。
重要なのは「短ければ楽」という意味ではなく、後半まで質を保てる本数と休息時間を設定することです。

VO2maxインターバルの強度と回復時間をどう決める?

VO2maxインターバルの強度と回復時間をどう決める?

インターバルトレーニングでは、走る時間だけでなく回復区間の設定も重要です。
休みすぎると毎回ゼロから心肺を上げ直す形になり、短すぎると脚の疲労によって十分なスピードを維持できません。
目的は完全回復ではなく、次の高強度区間を質の高い状態で始めることです。

高強度区間は「全力」ではなくVO2max付近を狙う

VO2max向上を目的とする場合、毎回100%のスプリントをする必要はありません。
Helgerudらの研究では、最大心拍数の90〜95%で4分間の高強度運動を4本行うインターバルトレーニングによって、VO2maxの改善が報告されています(Helgerud J et al., Medicine & Science in Sports & Exercise, 2007)。
短時間で全力を出すことだけがVO2max向上に最適とは限らず、高い有酸素運動強度を数分間維持する方法も有力な選択肢と考えられます。
これは「速ければ速いほどよい」とは限らないことを示しています。
心肺への刺激を保ちながら、設定時間を維持できる強度を優先しましょう。

回復はジョグまたは歩行で1〜3分を目安に調整する

回復時間はインターバルの長さによって変えます。
3〜4分走なら2〜3分、30〜60秒走なら30秒〜2分程度から調整すると組み立てやすくなります。
回復中は完全に座り込まず、歩行や軽いジョグを使う方法が一般的です。
次の1本で設定した強度を維持できない場合は、走るペースが速すぎるか、回復時間が不足している可能性があります。
毎回同じ設定にこだわらず、疲労や気温、レースまでの時期に合わせて本数や休息を調整することが、継続しやすいインターバルにつながります

高強度インターバルを安全に継続するためのポイント

高強度インターバルを安全に継続するためのポイント

VO2max向けインターバルは負荷が高いため、毎日行う練習ではありません。
低強度のジョギングや休養日と組み合わせ、十分に回復してから次の高強度セッションを行う必要があります。
また、低酸素環境では同じ外的負荷でも身体への刺激が変化するため、平地と同じ速度設定に固執しないことが大切です。

週1〜2回から始め、量より1本ごとの質を優先する

インターバルトレーニングは、まず週1回程度から導入し、十分に回復できる場合に週2回を検討するとよいでしょう。
Rosenblatらのメタ分析では、さまざまなHIIT・SIT研究でVO2maxに関連する適応が報告されていますが、最適な頻度や内容は体力レベルによって異なります(Rosenblat MA et al., Sports Medicine, 2022)。
市民ランナーの場合、疲労した状態で本数だけを増やすより、予定した高強度区間を適切なフォームとペースで完遂できることを優先します。
胸痛、めまい、通常とは異なる強い息苦しさなどが出た場合は、トレーニングを中止し、必要に応じて医療機関へ相談してください。

FreeBoard+・My Mountainと常圧低酸素環境を活用する

SOLERAでは、自走式FreeBoard+やMy Mountainを使い、走速度や傾斜などを調整しながら高強度トレーニングに取り組めます。
また、標高3,000m級に相当する常圧低酸素環境で運動できることも特徴です。
ただし、低酸素環境で行えば通常酸素環境より必ずVO2maxが大きく向上するとは言えません。
Dorelliらによる2025年のシステマティックレビュー・メタ分析では、間欠的低酸素トレーニングによってVO2maxの改善は認められたものの、通常酸素環境で同様のトレーニングを行った場合と比較すると、VO2maxや持久系パフォーマンスに明確な追加効果は確認されませんでした。
低酸素環境で行えば必ず通常環境より高い効果が得られるとは限らず、トレーニング内容や対象者によって結果が異なる可能性があります(Dorelli G et al., Scandinavian Journal of Medicine & Science in Sports, 2025)。
低酸素環境は「より優れた方法」と断定するのではなく、運動強度や目的に合わせて活用する選択肢の一つと考えるのが適切です。

まとめ|VO2maxを上げたいなら「速さ」よりインターバルの設計が重要

まとめ|VO2maxを上げたいなら「速さ」よりインターバルの設計が重要

VO2maxを目的としたインターバルトレーニングでは、ただ全力で走るのではなく、高い酸素摂取量を維持できる時間を確保することが重要です。
代表的な方法として「4分高強度+3分回復×3〜4本」があり、短時間型なら30〜60秒の高強度区間を反復する方法もあります。
最初から本数やスピードを増やさず、後半まで質を維持できる強度から始めましょう。
VO2max向上を目指してインターバルトレーニングに取り組みたい方は、常圧低酸素環境を利用できるSOLERAも選択肢の一つです。
自走式FreeBoard+やMy Mountainを活用した高強度トレーニングにも取り組めるため、「インターバルの強度設定が難しい」「いつものランニングとは違う環境でトレーニングしてみたい」という方は、まずはSOLERAで低酸素トレーニングを体験してみてください。

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所在地: 〒600-8411 京都府京都市下京区水銀屋町620COCON KARASUMA3 階
最寄駅: 地下鉄烏丸線「四条駅」直結、阪急京都線「烏丸駅」直結
電話番号: 075-205-5044
営業時間: 平日 8:00〜21:00/土日祝 8:00〜19:00
定休日: 毎月5日・15日・25日

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